明秀日立MF7六﨑蓮太が2点目をゲット

 対する明秀日立は前半の展開について、こう振り返る。「狙いとしては前半の早い時間に取ることを目標にしていたのですが、相手のカウンターが思っていたよりも速くて活路を見出すまでにかなり時間がかかってしまった」(萬場努監督)。だが、38分には中盤でのボール奪取からMF8柴田健成(3年)が前線にパスを入れ、FW9保科愛斗(3年)がゴールを狙うなど時間の経過とともに動きの堅さが取れて、本来の持ち味が出始めた。

 後半5分にはDFに阻まれたものの、柴田が力強くゴール前を抜け出してシュートを放つなど、後半はチームの強みである力強さを生かして相手ゴール前に迫る場面が増加。12分にはカウンターから右サイドを運んで、保科が惜しいシュートを放つなど得点への期待が高まっていった。

 均衡が崩れたのは16分。竹花の左CKから菅野が打点の高いヘディングシュートを叩き込んで明秀日立が先制すると、23分にはMF14尾上陸(3年)からのパスを受けたMF7六﨑蓮太(1年)が見事なミドルシュートを決めてリードを2点差に広げた。

【次のページ】 2回戦 明秀日立 vs 近大和歌山(4)

▽第103回全国高校サッカー選手権大会
第103回全国高校サッカー選手権大会