試合終盤はエースのMF10松林優(3年)を前線に上げて、近大和歌山が攻勢を強めたが、「今日はハードワークできていたし、やりたいことよりもやるべきことを徹することできていた」(竹花)と守備強度と集中力を維持して、明秀日立が2-0で逃げ切った。

 勝った明秀日立は3回戦で帝京と対戦。会場となるUvanceとどろきスタジアム by Fujitsuは昨年先輩たちが3回戦で涙を飲んだ場所とあって、この一戦にかける意気込みは強い。「悔しい想いをした昨年と同じ会場でまたできるので、リベンジしたい。先輩たちの思いを含めて僕らがしっかり突破できれば、また違った景色を見ることができる。個人としてももっと上に行きたい気持ちが強いので、そこに向けてまた良い準備をしていきたい」。そう話すのはGK1重松陽(3年)で鬼門を突破し、更なる上を目指し続ける。

      

(文・写真=森田将義)

▽第103回全国高校サッカー選手権大会
第103回全国高校サッカー選手権大会