FW9伊波樹生が先制ゴール(写真=矢島公彦)

 決勝点となる先制ゴールも神渡の見事な推進力から生まれる。前半8分、左から中央へ運び、2人に囲まれながらも前進。最終パスを預かった1トップの伊波樹生(3年)が右足でゴール左に蹴り込んだ。

 神渡は11分に自ら持ち込んで惜しいシュートを放ち、13分にも右2列目の稗田幹男(3年)に絶妙なサイドチェンジのパスを送った。17分には左からシュート性の鋭いクロスを配給。後半は28分に左からの出色のクロスで、MF西田煌(2年)に決定的なヘディングシュートを打たせた。34分には左から軽やかなドリブルで長い距離を運び、GKが弾く強シュートを打って存在感の大きさを示した。

 平岡道浩監督は「前半からいいクロスを上げてくれた。今日はどれだけサイドを突破し、相手のサイド攻撃を抑えるかがカギを握ると選手に伝えました」と話し、神渡の積極的な仕掛けを褒めた。

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▽第103回全国高校サッカー選手権大会
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