東福岡 vs 阪南大高(写真=矢島公彦)

 とにかく東福岡はよく攻めた。主導権を握り続けたことで、守備が崩される危ないシーンは1度もなかった。初戦の2回戦で新潟明訓(新潟)を6-0と圧倒した阪南大高に1本のシュートも許さなかった。

 左MFで先発した硲冬真(3年)が前半19分から最前線にポジションを代えても、大坪聖央と山禄涼平(ともに3年)の両CBががっちり抑え込んで仕事をさせなかった。

 得点こそ前半の1点に終わったが、この3試合で最多となる11本のシュートを打った。平岡監督は「今日は珍しく立ち上がりが良かった」と切り出すと、「守備ではGKとCBがうまく対応してくれましたし、佐藤のプレースバックもかなり効いていた。だから相手はセンター攻撃ができなかったんだと思います」とアンカー佐藤宏耀(3年)のプレーぶりを高く評価し、攻守が一体となった勝利であることを強調した。

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▽第103回全国高校サッカー選手権大会
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