歓喜の前橋育英イレブン(写真=矢島公彦)

 対する前橋育英はボールを奪うと、ピッチを広く使いながらスピーディなオフェンスを見せようとするも、東福岡の組織的かつ堅いフェンス網の前に、なかなか攻撃の糸口が掴めない。結局前半は東福岡ディフェンス陣のコンパクトな守備に苦戦し、シュート0本で終わる。

 後半に入ると、前橋育英はドリブラーのMF7白井誠也(2年)とMF13柴野快仁(2年)を投入し、沈滞気味だった攻撃の打開を図る。

 すると48分、前橋育英は敵陣深くでFW15佐藤耕太(3年)がボールを奪うと、自らが粘り強くペナルティエリア内まで運び左足でシュート。するとボールはネットを揺らし、ついに東福岡の鉄壁を打ち破る。

 さらに前橋育英は54分、オノノジュからパスを受けた佐藤がシュート。ボールはポストに当たりながら方向を変えてネットに突き刺さり、前橋育英が試合をひっくり返す。

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▽第103回全国高校サッカー選手権大会
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