長い長い100分間、押せ押せの早稲田実業だったが、冷や汗もののピンチは2回あった。後半13、16分、サイドから進入され、いずれも東大和南MF11山口昊希(2年)にあわやというシーンを作られた。

 「ハーフタイムのとき、前から圧力をかけ、アグレッシブにやっていこうと話しをしました。あの時間帯、相手のギアが一瞬、(自分たちよりも)あがったときに突かれました」とはMF7野川。2本ともシュートの精度に助けられたが、ここをしのげたのは大きかった。

 「得点を取れなかったのはまだまだ力不足」と総括する早稲田実業の森泉武信監督。狙いとして新人戦は個人の力でどれだけ通じるか試すために組織的なプレーにはほぼ手をつけなかったそうだ。今後、春休み期間、そしてリーグ開幕に向け、組織的なプレーの構築に着手していく。

(文・写真=佐藤亮太)

▽令和6年度東京新人戦(新人選手権大会)
令和6年度東京新人戦(新人選手権大会)