ジャンケンでキッカーを決める正則学園

 しかし、再開直後の10分、一瞬の隙をつきDFの裏に抜けた柏木が、「最初は自分の今の実力が出てしまった。裏を抜けてゴールは自分の持ち味なので、(2回目は)ちゃんと決めることができて良かった」今度は落ち着いて決め試合を振り出しに戻す。このゴールに指揮官も「1点取られた後にすぐに取り返せたのは良かった。彼の特徴が出せた」と漏らしたように、ここから勢いに乗った正則学園は20分には「相手のディフェンスラインが上がっていたので裏を狙っていた」FW10三田村改が、 MF8村上瑛都のロングパスに抜け出して勝ち越しゴールをあげると、22分にはゴール前で獲得したFKのチャンスを4人の争奪戦からジャンケンでキッカーを勝ち取ったMF16鈴木悠里が「あまり自信はなかった」と話しながらも「キーパーが右上を意識していたようだったので左を狙ったらうまく落ちて入った」と冷静に沈めて青稜を引き離す。キャプテンのMF6岩沢奏多は「先制された後、みんなでしっかり切り替えて取り行こうと話したら、すぐに柏木が決めてくれて、そこから流れが来た」と前半を振り返った。

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▽令和6年度東京新人戦(新人選手権大会)
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