興國BはBチームといえど、レベルの高い大阪府リーグ1部を勝ち抜いてきたチーム。得点を決めた地道、上村、白石に加え、その他にもインターハイや選手権のメンバー入りしていた選手も多く、高い緊張感の中で行われる一発勝負の試合の経験もあった。その選手層の厚さが際立つ一戦となった。

 試合開始からハイプレスを仕掛けた奈良クラブユースだったが、興國Bの選手たちは慌てずにパスを繋いでプレスを掻い潜った。普段のリーグ戦であれば取り切れるであろう寄せが剥がされ、高い位置で奪ってからの攻撃ができなかった。逆に興國Bは相手のミスを見逃さず、高い位置でボールを奪い得点を重ねていった。その差が勝敗を分けた。

 見事に1回戦を突破した興國Bは、15日に京都精華(京都)と決定戦で激突する。

(文・写真=会田健司)

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