アビスパ福岡 U-18FW32サニブラウン・アブデルハナン
立ち上がりから試合のペースをつかんだのは聖和学園だった。前半9分には左サイドでボールを持ったMF9中村柊真(3年)が一人でシュートまで持ち込むなど技術力を生かしたドリブルで見せ場を作ったが、福岡U-18も「相手は凄く特徴的なチームなので、そこに対する準備を1週間しっかりやってきた」(池田)と対策は万全。簡単に剝がされないため、飛び込まずに粘り強く付きつつも、2人目のカバーリングを意識することでゴール前での仕事はそう簡単にさせない。
「2トップは多少アバウトに蹴ってもマイボールにしてくれる力がある。後ろも信じてカウンターで飛び出せる」と池田が胸を張る通り、今年の福岡が守備の時間が長くても耐えられるのはFW9前田一翔(3年)、FW32サニブラウン・アブデルハナン(3年)の存在が大きい。1本目の決定機である15分のシーンは2人の働きから生まれた形で、左前方のスペースに入ったボールを前田が拾うとサニブラウンに展開。そこからゴール前にパスを入れ、走り込んだMF28中村環太(2年)が決めた。
▽高円宮杯U-18サッカーリーグ2024プレミアリーグプレーオフ(参入戦)
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