福岡U-18が幸先の良いスタートを切ったものの、聖和学園も負けていない。「今年は安原知希と鈴木優也が怪我で苦しんでいた。選手権もインターハイも(全国に)出られなかったのですが、怪我をしている人のために頑張ろうと思っていたのでチームが一つになっていった」。そう話すのはDF4菅井拓也(3年)で、ベンチの選手からも耐えずに声が出るなどチームの雰囲気は良好。失点しても前向きな状態を保つと31分にはPA手前でパスを受けたMF14安原知希(3年)が巧みなミドルシュートを決めて同点に追いついた。

 36分には中村が強引に左サイドを運んでパスを入れたが、中の選手とは合わない。「最後まで自分たちの課題で終わってしまったのは中の人数の少なさ。ドリブルでサイドからカットインして何かしないといけない。縦突破しても中に誰もいない形になっていた」と口にするのは菅井だ。逆転のチャンスを掴めないでいると39分には左CKから池田がヘディングシュートを決めて、福岡U-18が2-1で前半を終えた。

 後半8分にはMF13天野浬玖(3年)からMF11萩原空真(3年)へとサイドチェンジ。そこから萩原が対面するDFを振り切るなど後半に入ってから聖和学園がサイドからの見せ場を増やしたが、福岡U-18のベンチは素早く対応。20分にDF3吉松優人(3年)を入れて4バックから5バックに変更し、守備を固めた。狙いについて久永辰徳監督はこう明かす。

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