対する京都U-18は「最後の1試合で勝てばプレミアへの昇格が決まる緊張感で、チーム全体の入りが堅かった」とFW10立川遼翔(3年)が振り返った通り、前半は思い通りとはいえない展開となったが、時間の経過とともにボールが動き始める。

 後半に入ってからは完全に京都U-18ペース。「前半は昌山や星俊が相手を引き出して疲れさせてくれていたので、後半は相手が落ちてくるのは分かっていた。そのタイミングで、相手の間で受けて、運んだりパスを出したりがしっかりやれていた」。そう口にする立川を起点に見せ場を作ると後半14分にはスルーパスからゴール前を飛び出したFW9西岡佑真(3年)がシュート。16分にはMF7尹星俊(2年)からのパスを左でもらったMF15酒井滉生(2年)がゴールを狙ったが、シュートは枠を捉えることができない。

 それでも手を緩めず攻め続けると33分にはコンビネーションによる中央での崩しから、西岡がフリーでゴール前を抜け出し、同点ゴールをマーク。そのまま前後半を終えた。延長戦でも京都U-18の流れは続き、延長後半3分には中盤でのボール奪取から左に展開し、酒井が逆転弾を狙ったが、歓喜の瞬間は訪れない。

▽高円宮杯U-18サッカーリーグ2024プレミアリーグプレーオフ(参入戦)
高円宮杯U-18サッカーリーグ2024プレミアリーグプレーオフ(参入戦)