和歌山北イレブン(写真=森田将義)

 追い掛ける展開を強いられた和歌山北はパスのズレから思い通りに攻撃へと持ち込めない場面が続いたが、「前半半ばから終わり際から強度が分かってきて、何度かタイミングが合ってきた」(中村大吾監督)。ボール回しからサイドに付ける形が効果的で、左のMF8南海綺(2年)が仕掛ける回数が増えると29分には相手エリアの左でFKを獲得。FW10吉田春樹(2年)がフワリとゴール前に入れたボールをDF3中川遼亜(2年)がバックヘッドで合わせて同点に持ち込んだ。

 前半を終えた時点でのスコアは1-1だったが、初芝橋本の選手に同様の色は隠せない。「1点取った後の流れは良かった。流れの中で2点目が入らなかったから相手の流れになった。それで失点して焦っていたけど、まだ同点。焦る必要はなかった」と振り返るのは阪中監督。前から守備に行けなくなった結果、ラインが下がり、空いたスペースを和歌山北に使われてしまう。

【次のページ】 準決勝 和歌山北 vs 初芝橋本(4)

▽令和6年度和歌山新人戦(新人選手権大会)
令和6年度和歌山新人戦(新人選手権大会)