嫌な流れを変えたのは後半開始とともにピッチへと送り出されたFW11鈴木和優希(2年)。怪我で交代出場となったが、「上手い。何でもできる」と指揮官も一目置くアタッカーを中心に攻撃のギアを入れると後半5分には右CKを獲得。MF10山本悠汰(2年)のクロスから放ったDF2河野陽夏(2年)はクロスバーをかすめ、ゴールラインを割った。
後半2度目のチャンスは16分。中央を運んだ金森が左に展開。鈴木の折り返しを金森が相手GKの前で触るとこのシュートが決勝点となり、タイムアップ。初芝橋本が9日に行われる決勝に進出するとともに上位2校に与えられる近畿大会への出場権を得た。
勝利した初芝橋本だが、試合後に阪中監督が「力の10分の1も出せていない。もっと自信を持ってやらなければいけない」と選手に伝えた通り、本来の姿とは程遠かった。厳しい言葉をかけるのも期待の表れ。落ち着いて練習で積み上げてきたサッカーを発揮できれば、決勝では結果と内容が付いてきそうだ。
▽令和6年度和歌山新人戦(新人選手権大会)
令和6年度和歌山新人戦(新人選手権大会)

