武南は準々決勝での脳震とうが原因で準決勝を休んだ有川達琉(2年)と切り札、八百川尚輝(1年)の両MFを後半開始から送り込んで反撃に出た。さらに途中から3人を交代させて戦況打開を図る。

 決定機は何度もあった。14分にボランチ田中理月(2年)が中距離弾、16分に渡辺が左から強シュート、17分にも小山が左から狙ったが、この3本の決定打はいずれもGK石田永遠(2年)のビッグセーブに阻まれ、34分に有川が放った一撃も石田の好守に阻止されてしまった。

 4試合を25得点・2失点という出色の数字で制した西武台の関根雄太新監督は、「去年が両校優勝だったので、5-1という内容よりも勝って終われたのが良かった。2024年度の最後の大会ですし、いい形で新チームがスタートできてほっとしている」と述べ、自身にとっても初陣の大会だけに喜びもひとしおのようだ。

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▽令和6年度埼玉新人戦(新人選手権大会)
令和6年度埼玉新人戦(新人選手権大会)