「もっとアグレッシブにプレーしたかったです。ボールを取りに行く、ゴールに向かう姿勢も含め、相手の出力をそのまま受けてしまった」と岡山U-18の梁圭史監督。試合を通じ、中盤で組織的な守備ができ、奪ってからの速攻はある程度できていた。得点シーンではその型が表現されていた。高円宮杯プレミアリーグWESTで戦うに値する強さとうまさ、迷いのなさはあった。守れてはいたが、しかし攻撃の手数でいえば、もう少し欲しかった印象が残る。
その岡山U-18に追い風となっているのはトップチームがJ1に昇格したこと。シーズン前、苦戦が予想されていたが、現在リーグでは2勝2分2敗。ホーム4戦負けなしとまずまずの戦績を収めている。トップチームの健闘は下部組織に好影響を与える。
梁監督は「育成年代にとって、良いものを見ることは大事。日本のトップカテゴリーのゲームを見ること、その雰囲気を知ることは間違いなく、磨かれていくものです」と話せば、MF行友は「トップチームの練習場が隣にあるのでいつも見られる環境にあります。トップチームが結果を出すなか、自分たちもやらなければという気持ちになります」と刺激を受けている様子だ。ちなみに行友の憧れの選手はテクニックも得点能力も高いMF江坂任。「江坂選手のような圧倒的なプレーをしたい」と目標を語った。
▽第34回イギョラ杯国際親善ユースサッカー
第34回イギョラ杯国際親善ユースサッカー

