阪南大高 vs 関大一

 そこで阪南大高は55分「二の矢」を抜く。これまで左サイドから好クロスを連発していた3梅原をあえて6長野晴(3年)に、加えてFW9平岡に変えDF4松本圭史(3年)を投入し、フォーメーションを4松本、5河村、17前田が3バックとなり、右ウイングバックに2村田、左ウイングバックに6長野を配した3-4-3システムに移行。関大一のカウンターを中盤で回収すると同時に前線の流動性を促しにかかったのである。

 効果は絶大だった。58分、途中出場のMF11三浦悠人(3年)のラストパスを3トップの頂点にいた9増野がきめ勝ち越しに成功した阪南大高は、64分には再び9増野が決めて3-1。関大一も前線に厚みを加え得点を狙ったが、阪南大高は終盤にさらに2点を加え結果は5-1。関大一のギアチェンジに対する見事な対応力が光った阪南大高が6月1日(日)に近大附と対戦する準々決勝へと駒を進めると同時に、2年連続インターハイ出場へのマジックを2に減らした。

 (取材=編集部)

▽令和7年度全国高校サッカーインターハイ(総体)東京予選
令和7年度全国高校サッカーインターハイ(総体)大阪予選