MF6藤井は「自分の特長であるワンタッチ、ツータッチで相手をはがし、チャンスのところにボールを送り込むプレーを出そうとしました」と話したが、並々ならぬ思いで等々力のピッチに立った。

 今年8月末、練習中に左足の第五中足骨を痛め、手術をせざるを得ない状況となった。実はこのとき、反対の右足もやや軽度ではあったものの必要に迫られていた。両足ともに手術をすれば、等々力での試合に間に合わなくなる。そこで重い状態の左足のみオペをする決断に至った。リハビリを経て、第19節・鹿島アントラーズユース戦(11月22日)で途中出場。続く20節・青森山田戦(11月30日)でもベンチ入り。そして迎えたこの日、念願の地でチームを勝利に導く働きを見せた。

 MF6藤井は「等々力のピッチに立つことは誰よりも強い思いがありました。ケガしたときから『この試合に出たい』と思いながらリハビリに励みました。(今回は)長い時間に出られたので自分のできることと点に絡むことを意識しました」と話せば、森監督は「こうしたチャンスで結果を残せたのは、真面目にコツコツやってきたご褒美」と称えた。

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