帝京の久保は後半になってから、ピッチを幅広く使うようになり30分、右から斜めのクロスを配給すると右SBから2列目にポジションを上げていた小林爽人(3年)がヘディングシュート。1点差としたが、この後は相手の守りにかわされた。

 大宮の丹野友輔監督は「帝京さんは技術があるので、選手にはうちの守備の強度とどっちが高いかの勝負になると伝えました」と試合のポイントを明かした。前半と後半途中までは大宮の強度に軍配が上がったが、後半半ば過ぎには自陣に押し込められる時間帯もあった。

 丹野監督は「後半25分まではまあまあ良かったが、これ以降の強度が課題なんです。ここから先をどう持っていくか」と言って改善点を指摘した。

 守備の要人である酒井は「今日も後半25分からの強度に問題がありました。さらに決めるべきところで得点を決め切らないといけませんね」と、解決すべき案件を主将らしく的確にまとめた。     

(文・写真=河野正)

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