守備が機能し始めたことでマイボールの時間が増えると攻撃の持ち味も発揮しやすくなる。自陣からパスを繋ぎつつ、「相手のプレスは速かったので、奪ってからは広いスペースがあったサイドに展開するイメージだった」と振り返る岡の配球で見せ場を作ると、51分には自陣中央から右サイドに展開する。DF13伊藤慎(3年)が粘り強くオンにしたボールをMF9柴田柊大(3年)が中に入れて、MF11深江翔太(3年)がシュート。こぼれ球をMF29土市大和(1年)が押し込み、大阪桐蔭が先制に成功した。

 均衡を崩してから試合の流れは大阪桐蔭に傾く。「後半は前から行きすぎて、DFラインが相手のFWを見えていなくて、簡単に背後を取られてしまった」(市浦)金光大阪の影響もあって、ゴール前を抜け出す回数が増えると、75分には柴田のパスからゴール前をフリーで抜け出したMF8小松和史(3年)がゴールネットを揺らし、勝負あり。大阪桐蔭が2-0で勝利した。

【次のページ】 第1節 金光大阪 vs 大阪桐蔭(4)

▽高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ2025 関西2部
高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ2025 関西2部