佐野日大との1回戦も多くの決定機がありながら1点しか奪えず、内野慎一郎監督はお冠だったが、この日はさらに怒り心頭に発した。

 「相手をいなすこともできず、攻撃の選択肢が限定されてしまい、見ていてつまらなかった。攻守とも保守的で、臆病になっていましたね。“俺がミスをしなければ”といった選手が多かったようと思う」

 出てくる言葉は反省というより、選手と組織の欠点をいさめる助言のようでもあった。

 ただ決勝に進めたことの意義を口にし、「インターハイ予選の準決勝と決勝はNACK5が会場ですから、天然芝のピッチに慣れておくことができる。そこに向け、崩しの形と切り替えからの守備に重点を置きセットプレーの練習もしたい」と指揮官は6月7日に初戦(3回戦)を迎えるインターハイ予選を見据えた。

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▽令和7年度関東高校サッカー大会
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