シュート数では東京成徳大深谷が上回り、25分の決定的一撃をクリアされたのが痛かった。左MF鯨井遙翔(3年)のパスを受けたFW一瀬登生(2年)が、枠内にシュート。決まったかと思われたが、出足良く戻ったCB森島岬(2年)にかき出されてしまった。

 1点リードで後半を迎えた第一学院は開始30秒過ぎ、橋本が際どいミドルシュートを放って追加点を狙った。

 追い付きたい東京成徳大深谷は16分、山谷の投じた右ロングスローをFW鈴木晴琉(3年)がヘッドで後方にそらすと、CB西堀大毅(2年)がヘディングシュート。わずかに右に外れた。それでも27分、大型FWが起死回生の同点ヘッドを突き刺す。交代出場して数十秒後だ。ファーポストに走り込んだ頓宮琥太郎(3年)が、山谷の鋭い左クロスを頭で合わせて同点。この2分後には主将のボランチ朝烏真大(3年)の中距離砲がバーをたたくなど、流れをつかみかけた。

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▽令和7年度関東高校サッカー大会
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