しかし同点ゴールから5分後、CBとGKの連係ミスから手痛い失点を喫し、2018年以来のAグループ決勝進出を逃した。

 第一学院は32分、FW坂下夏琉(3年)に縦パスが入りかけたが、東京成徳大深谷のCBが一歩早く体を寄せてブロック。ゴロのボールをGKに捕球させようとしたが、両者の息が合わない。もたつく守備陣のスキを突いた田中が決勝点を蹴り込んだ。

 第一学院の高橋秀弥監督は就任8年目だが、かつて埼玉・本庄第一で指揮を執りチーム強化に尽力した。 「埼玉に凱旋できました」と喜ぶと、「攻守ともに強度の高い戦い方ができるチームづくりをしてきましたが、今日はその成果を出せた」と難敵を倒した選手を褒めた。

 相手のパワーに押し込まれないよう、組織力とカバーの精神で対抗させ、セットプレーから先制点を奪う作戦で臨んだそうだ。

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▽令和7年度関東高校サッカー大会
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