成立学園 vs 都立小平

 一方、敗れた都立小平。後半はずいぶん持ち直した。攻撃では前半同様、ワントップのFW7河原凌汰郎を起点に展開。攻撃とチャンスの回数が増えた。守備では失点を恐れるばかりラインを低くするのではなく、押し込まれても前に前にという姿勢を最後まで貫いた。

 前半にあれだけ失点すれば気持ちを持ち直せないまま、時間が過ぎてしまいがち。しかし、そんな弱気な姿を都立小平イレブンは見せなかった。

 「都大会に出場するのは10数年ぶり。相手は関東16強のいわば格上のチーム。それでも選手はチャレンジャー精神をもって試合に臨みました」と都立小平の白濱隼人監督。「前半、失点が多くなりましたが、やれるところはありました。ハーフタイムでは『やれるところがあったから、自信を持ってやろう。失点は仕方がないから、後半、気持ちを切り替えてやろう』と選手に伝えました。気持ちを切り替え、自信を持ってやってくれたこと。それが後半につながったと思います」と明かした。

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▽令和7年度全国高校サッカーインターハイ(総体)東京予選
令和7年度全国高校サッカーインターハイ(総体)東京予選