この如何ともしがたい状況に都立豊島イレブンは甘んじていなかった。前半20分過ぎ、中盤のMF11 皆川詩太(3年)の発案で布陣を4-2-3-1から昨年、主にやっていた4-1-4-1にシフトチェンジ。中盤の攻撃を1枚増やすことで打開を試みた。守備ではDF村山が「流れは絶対に来るから耐えよう。前半ゼロで抑えよう、そう伝えていました」と引き締め、無失点で前線を切り抜けた。

 布陣の変更、後半の選手交代が功を奏し、首尾よく2ゴールを決めたものの、イレブンからは「最後の10分間がきつかった」と口々に聞こえた。

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▽令和7年度全国高校サッカーインターハイ(総体)東京予選
令和7年度全国高校サッカーインターハイ(総体)東京予選