後半に入ると、FC東京U-18(B)の攻勢が強まり、ほぼ東農大一陣内での試合展開となる。
38番が左サイドから東農大一守備陣を翻弄。ただ、東農大一はサイドを破られるようになってもゴール前はキッチリと守り、最後は体を張って死守。FC東京U-18(B)は攻め続けるもゴールラインを割ることが出来ない。
前半に引き続き東農大一のカウンターの鋭さは変わらず。60分過ぎには14番が右サイドに流れながらシュート。GKが横っ飛びでこれを防ぐ。カウンターでの一発は許さないと、FC東京U-18(B)GKが東農大一攻撃陣の前に立ちはだかる。
後半も中盤を過ぎるともうほぼFC東京U-18(B)の攻撃時間。左右のサイドから東農大一ゴールに迫り続ける。
44番が左から中央へクロスを上げるが東農大一DFが体で弾きかえす。38番が左サイドフリーで抜け出すがトラップが少し流れてシュートまで行けず。さらに20番が右サイドを駆け上がり中央へクロス、45番がヘディングで飛び込むもボールは真上へ。
次々と繰り出される攻撃に観客席は湧き続ける。だが、結局ゴールを割ることが出来ずにスコアレスドローとなった。
FC東京U-18(B)の苛烈で鮮やかな攻撃は紙一重で決まらない部分が多々あり、「あと一押し」が足りなかったというのが正直な印象。それが技術的なものではなく運なのか、気持ちなのか。少なくとも1点決まっていれば雪崩をうって大量点となる可能性を秘めた試合だった。
その攻撃を良く守り抜いたのが東農大一。防戦一方となっても隙あらばと高い位置でもボールを奪いに行き、ライン際、ギリギリのボールを追いかけマイボールにし続けた。しっかり守って、少ない人数で速攻。シンプルだが突き詰めれば鋭い武器となる。
試合終了のホイッスルに緊張が解けたのかピッチに倒れ込む選手も見受けられた。それだけ気を張り続けていたのだろう。GKの細かい指示高い集中力を最後まで切らさずに走り回り、体を張り続けた東農大一が勝ち点1をもぎ取った結果となった。
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