南部支部予選を勝ち抜いた浦和北は、3-4-2-1の布陣を取り、忠実で粘り強い守備をベースに攻撃を組み立てていった。主将のボランチ佐藤玲都(3年)が短いパスを散らせば、右2列目の千葉礼人(3年)は左足からの長いキックとドリブルで好機をつくった。左ウイングバック大久保宇(3年)は、ロングスローで活路を見いだそうとした。

 しかしアタッキングサードまで球を運んでも、ここから先は武蔵越生の強度の高いプレスとチャージに遭ってボールロストし、得点につながる崩しの形を構築できなかった。

 武蔵越生は前半28分、左SB鈴木陸太(3年)の蹴った右CKを野口が合わせたがGKの正面。絶好の先制機を逃したが、32分に先制点を奪う。右2列目の野村優睦(2年)から後方でパスを受けたボランチ横溝龍太(2年)が、26メートル付近から豪快なミドルシュートをゴール右上に突き刺した。

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▽令和7年度全国高校サッカーインターハイ(総体)埼玉予選
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