西武台イレブン(写真=会田健司)

 なかなかチャンスが訪れなかった東京成徳大深谷は15分、菅井が左にサイドチェンジ。山谷のクロスを交代出場のMF白川成夢(3年)が狙ったが決定機を逃した。16分には山谷が左からロングスローを入れ、前半の終盤に投入されたFW関根大和(3年)がこのボールを打ったものの、右に外れてしまい無得点で敗れ、3年ぶり2度目のファイナル進出を逃した。

 プリンスリーグ関東2部で4位の西武台は、前橋育英Bと並んで首位の12得点をマーク。だがこの日は1点にとどまった。それでも就任1年目、OBでもある関根雄太監督は「GKと守備ラインを中心によく無失点に抑えてくれた」と、得点力よりも今大会3試合目にして初の無失点を喜んだ。

 ロングスローにセットプレー、長いキックに耐え抜き、「うちはGKがいなかったらここまで勝ち進めなかった」と石田を褒めると、「高倉はヘディングで負けることなく、しっかりチームを引っ張ってくれた」と石田に続いて主将のCB高倉大翔(3年)の名を挙げた。

 新チームになって正GKのポジションを獲得した石田は、決定的なシュートを止めた場面について「ニアに仲間がいたのでファーに飛んでくると予測し、来たボールを弾き飛ばしました。反射神経には自信があります」と満面に笑みを浮かべながら振り返った。「決勝でも評価されているシュートストップを見せてゴールを守りたい」と意気込みを示した。

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▽令和7年度全国高校サッカーインターハイ(総体)埼玉予選
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