立ち上がりの38分、加藤が「こぼれ球のところにしっかり反応して決め切れたのは良かった」と追加点を上げると、45分にはカウンターからその加藤が左サイドをドリブルで突破しゴール前にラストパス。スペースに走り込んだ天城が「僕が真ん中で空いていた。サイドのコースを狙ってキーパーに当たらない位置で枠内に入れることだけを意識した」とファーに流れながら身体を捻って流し込み3点目。さら終盤の67分にはFW11手嶋紫音の左サイドの突破から最後は折り返しを受けた途中出場のMF18吉澤夢翔がダメを押し、4-0で快勝した。金沢総合もキャプテンのFW10梅村太喜を中心に身体を張った守備から前線のMF11渡邊駿ら攻撃陣に反撃を託したがゴールは遠かった。

 試合後、七里ヶ浜・戸川監督は「攻撃という面ではもっと点を取らなきゃいけないゲームだった。チャンスは多く作ってはいたが、最後のシュートの質が悪くて枠内に飛ばないところは課題。ただ、後半は早い段階で2点目取ってくれたので、少し安心はしましたが、やはり前半の中で、そこは取り切らないといけなかったとは思います」と快勝という結果ながらも敢えて苦言を呈した。今後に向けては「このチームは選手権の2次予選で勝てるチームを今目指してやってます。ブロック優勝すれば選手権は2次予選シートが決まるので、この山でしっかり勝ち切って、さらにチーム作りをしながら、より上に1つずつ高めていきたい」と期待を込めた。

▽令和7年度全国高校サッカーインターハイ(総体)神奈川予選
令和7年度全国高校サッカーインターハイ(総体)神奈川予選