鎌倉学園 vs 荏田

 前日の大雨の影響で大きな水たまりがいくつもできたグラウンド。運営にあたった平塚中等教育学校サッカー部員の懸命な作業により試合開始には漕ぎつけたものの、やはり足元には不安が残った。しかし、立ち上がりから目まぐるしく攻守が切り替わるバトルは、それを忘れさせるほど熱を帯び進行する。とりわけMF15渡邉佑維が、最も状態が悪かった左サイドの突破を繰り返し、ゴールに迫った荏田だったが、GK1諸熊琢人の攻守を軸に鎌倉学園も粘りを見せ、前半はスコアレスのまま終了、勝負は後半へと持ち越される。

 前半に主導権を握りきれなかった荏田は、ハーフタイムに「言われていることをひたすらやり続けることが正しいのか?自分で考えながら必要な時には、チャレンジするのがサッカー。これは普段の学校生活でも同じことだぞ」と魚住聡監督から檄を入れられ、ギアを上げると、43分にはDF3中村虹太のFKが綺麗な弧を描き枠を捉えるが、諸熊にパンチングで弾き出される。さらに48分にもCKのセカンドポールをMF14木原幹太が狙うがこれもGKの正面を突いてしまう。

▽令和7年度全国高校サッカーインターハイ(総体)神奈川予選
令和7年度全国高校サッカーインターハイ(総体)神奈川予選