
GK21田中暖飛(厚木北)
延長に入っても一進一退の攻防は続く。厚木北がCKからポストを叩く惜しい場面を作れば、鎌倉学園もFKからこぼれ球を狙う。
結局、試合は1-1のまま決着がつかず、運命のPK戦へ突入。厚木北はPKに強いGK21田中暖飛を投入し、勝負を託す。互いに1本ずつ失敗があった中、田中は鎌倉学園の3人目をストップし、優位に立つ。しかし、5人目が決めれば勝利という場面で、今度は鎌倉学園のGK1諸熊琢人が立ちはだかり、サドンデスへ。互いに冷静なキックで成功を重ね、9人目まで突入。厚木北成功の後、鎌倉学園の9人目のキックを田中が再び右へ飛び、渾身のセーブ。7-6と厚木北が激戦に決着をつけた。
PK戦で2本のビッグセーブを見せた厚木北の田中は「延長に入った時から準備はしていた。事前の情報もあったけど、最後は自分を信じて思い切り飛ぶことができた」と振り返る。さらに「5人目が止められた時はプレッシャーより“もう1回ヒーローになれる”って思ってた」と、胸を張る。スタメン争いにも触れ「今日出た(GK1山本)陽成を越えるために、日々の練習からもっとこだわってやっていきたい」と次を見据えた。
▽令和7年度全国高校サッカーインターハイ(総体)神奈川予選
令和7年度全国高校サッカーインターハイ(総体)神奈川予選

