決勝ゴールを挙げた瀬尾は「自分で緩んでしまったところもあった」と自戒を込めながらも、「まずは1試合1点以上」と、すでに次のステージを見据えている。

 そして、八城監督が何度も口にした「経験させたい」という言葉。それは、決して“全国”というブランドのためではない。

「行かなかったら経験できないことがある」

 14年という歳月を経て、桐蔭学園がこの舞台で掴んだのは、栄光というより、ようやく手にした“成長の場”だった。

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▽令和7年度全国高校サッカーインターハイ(総体)神奈川予選
令和7年度全国高校サッカーインターハイ(総体)神奈川予選