一方、攻撃面では総得点「9」。全4試合で得点している。FW西城は「個人としてはもっと点が取れるシーンがありました。鈴木監督からは『点を決めるのはもちろんのことだけど、点を決めされることも役割』と言われています。決める、決めさせるなど得点にこだわってやっていかないと全国で勝ち続けられないなと実感しました。(4試合で)2G1Aしかできなかったのでそこが自分の課題です」と更に磨きをかけていく。

 桐光学園イレブンは皆、のびのびとプレーしているように見える。

 選手から「とにかく熱い」「負けず嫌い」「思ったこと、感じたことをすぐに伝えてくれるからこそ、ストレートに自分たちに響きます」と慕われる鈴木監督、これまでの指導で伸びる選手、成長する選手の共通項を聞くと「素直さ。謙虚さ。誠実さ。これしかありません」と断言した。

 続けて「OBの小川航基(オランダ・NECナイメヘン)もそうでしたが、わんぱくに見えて、サッカーに対しては真摯に向き合っています。素直さがあれば、成長できます。トップチームで活躍するひとつの資質です」と明かした。

 ピッチに漂う自由闊達さはこうしたところにあるようだ。

(文・写真=佐藤亮太)

▽令和7年度全国高校サッカーインターハイ(総体)神奈川予選
令和7年度全国高校サッカーインターハイ(総体)神奈川予選