ようやく試合が動いたのは延長後半5分だった。FW22松元翔真(2年)の鋭い仕掛けから左CKを獲得すると松山が上げたクロスを途中出場のFW9吉川愛輝(3年)が頭で合わせて、ゴール。このゴールが決勝点となり、近江が1-0で勝利した。

 近江にとっては勝ったものの苦しい試合展開となったが、トーナメントを勝ち上がっていく中ではこうした試合もある。試合後、安堵の表情を見せた前田監督は、「攻撃のバリエーションなど言い出せば色々あるのですが、試合後は久しぶりに『良くやったな』と言いました」と口にした。

【次のページ】 準決勝 近江 vs 比叡山(5)

▽令和7年度全国高校サッカーインターハイ(総体)滋賀予選
令和7年度全国高校サッカーインターハイ(総体)滋賀予選