拘ってきたのは球際の強さと上手さ。上手さと速さを備えた修徳に対し、飯塚はしっかり戦ってマイボールにすると積極的にゴール前に出ていく。後半4分にはロングボールを前線で受けた塚本がドリブルでゴール前に入っていくが、シュートは打ち切れず。13分には修徳のスルーパスに反応したGK1原夢希(3年)が大きく蹴り返し、おさめた塚本が右に展開。走り込んだ新垣がゴールを狙ったが、枠を捉えることができない。

 以降も飯塚がチャンスを作りながら3点目は奪えなかったが、隙を見せず逃げ切りに成功。試合後中辻監督は誰かの役に立とうと走りぬいた選手を称え、こう口にした。「一戦決勝だと思っているので、1個1個が勝負。ここに来られるチームで弱いチームはない。どこもがいいチームなので、一戦必勝で戦い、飯塚の誇りになれるように頑張っていきたいと思います」。

(文・写真=森田将義)

▽令和7年度全国高校サッカーインターハイ(総体)
令和7年度全国高校サッカーインターハイ(総体)