鹿島学園vs山形中央

 序盤から鹿島学園はシンプルにサイドへと展開した。MF7伊藤蒼空(3年)、MF16三浦春人(2年)を起点に、FW9内海心太郎(2年)、FW11堀樹矢(3年)の2トップを走らせるサッカーを披露すると前半6分には左CKを獲得。こぼれ球をDF5清水朔玖(3年)が上げなおし、DF3中川光星(3年)が頭で合わせたが、シュートは枠を捉えることができない。

 11分にはスペースでボールを引き出した伊藤が右から中に運んで左にパス。受けた三浦が絶妙なクロスを上げたが、DF6白田燿大(3年)を中心に5バックで守備を固めた山形中央の壁に阻まれた。

 サイドバックの攻撃参加も効果的で、14分には清水がクロスを上げるとゴール前で反応したのは内海。「清水朔玖がクロスを上げる時は基本的に僕を狙ってくれている。セレッソから一緒で分かり合っているので、絶対来ると思っていた」。そう振り返る通り、準備は万全で絶妙な胸トラップからボレーシュートを放つと、シュートはGKの脇を抜けたが、ゴールカバーに入ったDF5金子龍之介(3年)にかき出され、得点とはならない。

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▽令和7年度全国高校サッカーインターハイ(総体)
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