尚志イレブン(写真=会田健司)

 前日の津波警報の影響で1日延期となっていたこの準々決勝の第2試合。序盤から主導権を握ったのは尚志。最終ラインからの縦パスでFW9根木翔大が抜け出し右足シュートでゴールを狙う。13分にはまたも根木が抜け出しシュートを流し込むも帝京長岡MF13植村央甫に掻き出されてゴールならず。

 帝京長岡は最終ラインから中盤を経由せずにロングボールを前線に送るが、FWにボールが収まらずチャンスを作れない。一方の尚志はパスの長短のバランスもよく根木が前線で起点になり、中盤ではMF10田上真大が高い技術で違いをみせチャンスを作った。前半終了間際にはDF4松澤琉真が中央右から持ち運んで見事なサイドチェンジ。左から決定機を作ったがフィニッシュに正確性を欠き、スコアレスで前半を終えた。

 攻撃面で良い形がほとんど作れないでいた帝京長岡はハーフタイムにテコ入れ。MF20樋口汐音をボランチに、 FW12上田十を前線に送り込んだ。するとこの交代が功を奏し、樋口が横の動きでパスコースを作ることで攻撃が活性化した。

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