一方の尚志は臼井のスピードを生かした攻撃から次々とチャンスをつくっていく。69分にはFKをMF22角虎一が直接狙った。しかし枠内右上のに飛んだシュートはGKにキャッチされてしまった。後半終了間際には18村田柊真がドリブルでDF2枚をかわしPAのすぐ外でFKを獲得。しかしこのチャンスも生かせず、試合は前後半をスコアレスで終え、PK戦に突入した。

 4人まで全員が成功させ迎えた5本目。先攻の帝京長岡が失敗したのに対し、尚志はFW11岡大輝がネットに突き刺し、歓喜の瞬間を迎えた。3回戦では退場者を出しながらPK戦で競り勝ってきた尚志が2戦連続でPK戦をものにした。

 1日順延となってしまったことで準決勝は連戦となるが、地元の応援を背に尚志が神村学園(鹿児島)との準決勝に挑む。

(文・写真=会田健司)

▽令和7年度全国高校サッカーインターハイ(総体)
令和7年度全国高校サッカーインターハイ(総体)