「昨日の流経柏戦は相手の圧力に屈して、なかなかボールを持つことができなかった。流経柏とは少しタイプは違うのですが、神村学園もかなりフィジカル的に強く、切り替かも速いチーム。その中でもしっかりボール大事にして、逆サイドのSBが空くと分かっていたので、そこに展開する回数を昨日よりも増やすぞと言っていました」

 そう明かすのは大津の山城朋大監督で、MF10福島京次(3年)を中心にテンポよくボールを動かしながら、内側を効果的に攻め上がるDF5村上慶(3年)とDF14渡部友翔(2年)の両SBを使って、見せ場を作った。

 前半6分には中盤でのカットからMF6福島悠士(3年)が右サイドに展開し、村上慶が右中間からミドルシュート。9分にはMF11有村颯太(3年)の左クロスを反対サイドのMF7岩﨑天利(3年)がヘッドで上手く折り返したが、「今日の相手は僅差だと思っていたので、細部のところに宿ると思った。ちょっと隙をなくそうと意識していた」(DF8荒木仁翔、3年)という神村学園の守備陣に阻まれた。

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▽令和7年度全国高校サッカーインターハイ(総体)
令和7年度全国高校サッカーインターハイ(総体)