日大明誠 vs 山梨学院高等学校

「どんどん攻撃的に行く、そういうサッカーをしました」

 山田のこの言葉に、この日の山梨学院の哲学がにじむ。1点を奪っても彼らは引かない。むしろ攻める姿勢を強めた。

「2点でも3点目、4点目を取りに行く。それがうちのスタイルですから」と試合後、山梨学院の大場健史監督ははっきりと言い切った。

 すると52分、そのスタイルが結実する。右サイドからのMF8高見啓太のロングフィードに反応したMF11横田椋が、相手DFとの競り合いを制し、胸トラップからの冷静な一撃。「胸トラした瞬間に入ったなって思いました」。まるで確信に満ちたようなゴールだった。

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▽令和7年度全国高校サッカーインターハイ(総体)山梨予選
令和7年度全国高校サッカーインターハイ(総体)山梨予選