確かにこの日の山梨学院は、“やるべきこと”をやり抜いた。ボールを奪い、ゴールを目指し、前へ出続けた。守り切るのではなく、攻めきる姿勢が、新人戦の雪辱を果たし、そして次なる全国への扉を開いた。

 「今週末にはプリンスが再開、大宮、そして鹿島学園と続く。しっかり勝って、全国に繋げたい」と試合後、大場監督はすでに視線を先に向けていた。

 その眼差しは、県の頂よりさらに高く、遠くを見据えていた。

(文・写真=西山和広)

▽令和7年度全国高校サッカーインターハイ(総体)山梨予選
令和7年度全国高校サッカーインターハイ(総体)山梨予選