山梨学院高等学校イレブン

 これでスコアは2-0。新人戦での敗戦を記憶している選手たちにとって、明確な“ケリ”となる数字だ。けれども、山梨学院のプレスは緩まない。ハードワーク、連動、球際の粘り。そのどれもが練習の成果だと、大場監督は誇った。

「トレーニングで落とし込んだ球際の集中力が、今日は形になった。相手にボールを持たれても慌てず、全員が奪いに行けた」

 試合終盤、日大明誠も反撃を試みる。だが、ゴール前を固める山梨学院の守備陣と守護神GK1青木拓実が立ちはだかった。まさに全員守備。粘り強く跳ね返し、無失点のまま試合終了のホイッスルを迎えた。

 県内4連覇。その偉業を支えたのは、受け身にならない覚悟と、積み上げてきた日常だった。

【次のページ】 決勝 日大明誠 vs 山梨学院高等学校(4)

▽令和7年度全国高校サッカーインターハイ(総体)山梨予選
令和7年度全国高校サッカーインターハイ(総体)山梨予選