さらに終了間際の34分、サレジオのCK。流れたボールを拾ったDF20 諏訪園健太(1年)がクロス。DF13中村陽登(3年)を経由し、最後はゴール前、後半開始から投入されたFW9澤田和斉(3年)が左足で豪快に蹴り込み逆転ゴールを奪った。
「チームが苦しい状況だったので、決めてやろうという気持ちでした」と殊勲のFW澤田。インターハイ予選やリーグ戦でもベンチから負けるのを見て、悔しい思いをかみしめていた。だからこそ「選手権で自分がチームを勝たせようと思っていました」と気持ちを込めた決勝弾となった。
前半を1-0で折り返したハーフタイム。両チームの雰囲気は対照的だったが、奇妙にも見えた。
1点リードしているはずの市立川崎だったがベンチはどこか緊張気味。一方、サレジオは主将MF10濱田樹良(3年)が「立ち上がり、自分たちがペースを掴めていたのに、最後の一本で決め切れず、自分たちで流れを崩してしまいました」と前半の消化不良を抱えつつも「まだ後半がある」と前向きなムードが漂っていた。
▽第104回全国高校サッカー選手権神奈川予選
第104回全国高校サッカー選手権神奈川予選

