試合は小田原ボールでキックオフ。12分、小田原は右サイドMF24田中大樹の突破からチャンスをつくるが、クロスはポストに弾かれる。すると15分、自陣でのGKのパントキックに瀬谷のFW11戸丸椋介が猛然とプレッシャーをかけてボールを奪取。そのまま流し込まれ横浜瀬谷に先制を許す。

「前半は僕のミスで」と語ったのは、小田原の守護神GK1髙田創吾。思わぬ失点でスタートした試合だったが、小田原のMF13石井壮太がチームを救う。19分、スローインからつながれたボールをFW9松下琉希がシュート、そのこぼれ球に素早く反応した石井が右足を振り抜いて同点に。さらに30分、右サイドの展開から生まれたCKに再び石井がヘディングで合わせ逆転弾を決めた。

「自分の持ち味は、信じて走り切ること」と語った石井は、その後もピッチ上で誰よりも走り、叫び、ゴールへ向かっていった。

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▽第104回全国高校サッカー選手権神奈川予選
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