横浜瀬谷イレブン

 後半、反撃に出たのは横浜瀬谷だった。54分、CKからの混戦をMF20齋藤史暉が押し込み、試合は2-2の振り出しへ。「球際がきつくて、激しい戦いだった」と石井が振り返る通り、両チームがぶつかり合うような展開となった。

 小田原のキャプテン・DF4峰岸大翔は後半途中に足をつり、副キャプテンへキャプテンマークを託した。「自分が引っ張らなきゃと思ってたけど、チーム全員が守り抜いてくれた」と語る表情は、嬉しさと悔しさが同居していた。

 延長戦、そしてPK戦へ。

「PKは自信があった。もう延長の途中から、PKのことを考えていた」

 小田原のGK高田はそんな“確信”を胸に立っていた。

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▽第104回全国高校サッカー選手権神奈川予選
第104回全国高校サッカー選手権神奈川予選