
FW10小原達己(藤沢清流)
しかし、前半は藤沢清流にとって“うまくいかなかった時間”だった。キャプテンDF4石澤類が「自分たちのミスで苦しい状況を作ってしまった」と振り返れば、福島剛監督も「勝負をなめていた。自分たちが一番ゲームを壊してた」と手厳しく分析する。技術ではなく、気持ちの部分で“スイッチ”が入っていなかった。
だが、後半、そのスイッチは、確かに入った。
試合再開から藤沢清流がボールを支配する。5分、FW10小原達己が左サイドから中央に切れ込み、左足で放った一撃がゴールネットを揺らす。続く7分には、右サイドからのパスをMF9伊藤雄大が右足一閃で叩き込み、3-1。小原は「朝練の成果」と笑っていたが、その裏には、「10番として勝たせたい」という強い責任感があった。
▽第104回全国高校サッカー選手権神奈川予選
第104回全国高校サッカー選手権神奈川予選

