後半の藤沢清流は、まさに“戦う集団”だった。気持ちで負けない、走ることを恐れない、仲間のために身体を張る。キャプテンの石澤は「攻撃は冷静に、守備はタフに」をテーマに掲げていたという。その言葉通り、綾瀬の反撃を寸前で防ぎ続けた。
51分には小原が再び鋭く仕掛け、決定機を迎えるも、ここは綾瀬GKの好守が光る。終盤には綾瀬が1点を返し、なおも猛攻を仕掛けるも、藤沢清流の守備陣が最後の一線を死守し、3-2でタイムアップ。
苦しみの中から這い上がった勝利。その原動力について、福島監督は「技術ではなく、戦う部分。根本的な姿勢の部分ができたから」と語る。一方で、「スイッチを自分たちで入れられない限り、次はない」とも。あくまでこれは通過点。2次予選で戦うには、まだ足りない。
▽第104回全国高校サッカー選手権神奈川予選
第104回全国高校サッカー選手権神奈川予選

