後半に入ると、新城の攻撃はさらに激しさを増す。46分、エリア内でのループシュートを幸のGK12木村郁馬が両手を伸ばしてキャッチ。50分、左サイドからのカットインシュートも好セーブで防ぐ。69分にはFW10相澤康太の強烈なミドルシュートがゴールを脅かすが、またしても木村がセーブし、こぼれ球もDFがカバーする。キャプテンのDF4柳田空太郎が「今まで見たことないクリア」と振り返るほど、選手全員が気持ちの入ったプレーを見せていた。木村は攻め込まれてもネガティブにならず、常にポジティブな声かけでチームを鼓舞し続けた。まさに全員で戦う市立幸の真骨頂が発揮された時間帯だった。
しかし、攻撃面では決定力不足が露呈。MF8春田大陽が後に「決め切れなかったところはちゃんと決め切れるようにしたい」と悔しさを滲ませるように、チャンスを作りながらもゴールを奪えない。試合は延長戦へと突入し、そしてついにPK戦の舞台が整った。
▽第104回全国高校サッカー選手権神奈川予選
第104回全国高校サッカー選手権神奈川予選

