新城 vs 市立幸

　この大一番、木村は監督の指差した方向を信じて飛んだ。そして劇的なセーブを成し遂げる。「監督が指差してたんで。監督を信じて、思い切り飛んだら止まりました」。試合後、木村は感動的にその瞬間を振り返った。「監督のおかげです」という言葉に、師弟の絆の深さが表れている。この信頼関係は一朝一夕で築かれたものではない。「誰よりもサッカーが大好きな熱い監督の言葉を信じてやるだけ」という木村の姿勢と、前節からの起用変更で信頼を示した監督。控えに甘んじることもあった選手が、この大舞台で掴んだビッグセーブに、監督も「我慢強く出れなかったことがここで実って嬉しい」と笑顔を見せた。

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