最後に崩した均衡 大和、全員でつかんだ勝ち越し弾で藤沢清流を一蹴
大和イレブン
眼下に広がる湘南の海からピッチに流れ込む潮風は、ただの勝敗を分ける風ではなかった。9月28日、第104回全国高校サッカー選手権神奈川予選2次予選1回戦、大和と藤沢清流の一戦は、互いの思いがぶつかり合う総力戦となった。
試合は立ち上がりから動いた。12分、大和はFW15玉井優翔がクロスに合わせ、鮮やかに先制点を奪う。練習から磨いてきた形が実を結び、「練習が結果につながった」と本人も胸を張った。しかし3分後、藤沢清流がすかさずゴール前の混戦をDF5森大侍が押し込み同点に。序盤から一進一退の展開に会場の空気は一気に熱を帯びた。
▽第104回全国高校サッカー選手権神奈川予選
第104回全国高校サッカー選手権神奈川予選