攻撃の起点となった萩原も、成長への意欲を隠さない。「どんどん仕掛けていけって勝さん(鈴木監督)には言われてたので、チャレンジできてよかった。マークされるのは全然嬉しい。どう打開していくか考えるのが楽しいです」。挑戦を恐れず、課題すら楽しみに変える姿勢が、桐光学園の推進力を生んでいる。
そして78分。途中出場のMF30地頭薗泰斗がスリッピーなピッチでこぼれ球を押し込み、4-0。2月に大怪我を負い、手術を経て復帰した男が歓喜の瞬間を迎えた。「選手権に間に合うか微妙だった。でも色んな人に支えられてピッチに立つことができた。感謝しています」。プレーできない間、声を出し、仲間を支えた。「サッカー以外の部分で成長できた」と振り返るその表情は、再びピッチに立てる喜びに満ちていた。
▽第104回全国高校サッカー選手権神奈川予選
第104回全国高校サッカー選手権神奈川予選

